介護職の平均年齢と体力問題への対策

年齢を問わず活躍できる介護職は、ミドル世代やシニア世代からも注目されている仕事です。介護労働安定センターの調査によると、介護職の平均年齢は50歳というデータが出ています。このことから、ミドル世代以上の介護職員が中心となって現場を支えていることがわかるでしょう。

しかし、介護職に興味があるミドル世代の方の中には、体力面について不安を感じている人もいるのではないでしょうか。実際、介護現場では、食事や入浴、排泄などの身体介助をはじめとする体力仕事が多いです。中腰での作業や、利用者の移動介助の場面で腰を痛めてしまう介護職員も多いです。そこで以下では、介護の仕事に必要な体力づくりと、体力的な負担を軽減するための対策について解説していきます。

体力に自信がないなら、事前に体力づくりをしておきましょう。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、体力向上に最適です。また、基礎代謝を上げる筋力トレーニングは、体力をつけるだけでなく、健康な身体づくりにも良い影響を与えます。ぜひ無理のない範囲で、週に2〜3回程度運動する習慣を身につけましょう。

加えて介護現場では、体力的負担を軽減するさまざまな取り組みが行われています。具体的には、アシストスーツの導入といった取り組みがあります。アシストスーツとは、身体に装着することで身体の動きをサポートしてくれる器具のことです。アシストスーツを着用すれば、負担が多い場面でも楽に作業ができ、腰や膝への負担が軽減されます。そして事業所によっては、介護職員の体力面を考慮し、シフト調整を行っているところもあります。転職時は、柔軟なシフト変更が可能な職場を見つけておくのがベターです。